本日の作業は奈良県にあります生駒市で塗装前のケレンと錆止めを行いました。
前回(生駒市で外壁塗装前の高圧洗浄。施工写真と解説)は外壁の洗浄で今回は、付帯部などのケレン(下地処理)が主な作業になります。
下地処理に使った【ミッチャクロンとファインデクロ】
ケレン後、下地処理に使った塗料
- ミッチャクロン
- 1液ハイポンファインデクロ
について解説します。
ミッチャクロンとは

「ミッチャクロン(MITSUKE CHRON)」は、
塗料を密着させるための下塗り用プライマー(密着促進剤)です。
塗料が付きにくい素材に使用されることで知られています。
ミッチャクロンの役割(なぜ必要なのか)

通常、塗料は表面がザラザラした素材(モルタル・サイディングなど)にはしっかり密着します。
しかし、
アルミ、ステンレス、ガルバリウム鋼板、塩ビ(樹脂)などのツルツルした素材は、塗料が滑って剥がれやすい。
そこで使うのが「ミッチャクロン」です。
表面に微細なアンカー効果(接着の足場)をつくり、
上塗り塗料がしっかりくっつくようにする働きをします。
注意点(プロが意識するポイント)
- 下地の脱脂・清掃をしっかり行う
→ 油分やホコリがあると密着力が落ちる。
(シンナー拭き → ミッチャクロン → 上塗り の順が基本) - 乾燥時間を守る
→ 乾かないうちに塗ると“塗料のはじき”や“剥がれ”の原因になる。 - 厚塗り厳禁
→ 厚すぎると逆に割れやすくなる。薄く均一にが鉄則。
「ミッチャクロン」は、塗料の密着トラブルを防ぐ“影の立役者”です。
この工程を入れるかどうかで5年後の仕上がりに大きな差が出ます。
続いて、1液ハイポンファインデクロ。
1液ハイポンファインデクロとは

「1液ハイポンファインデクロ」は、 日本ペイントが製造する一液型のさび止め塗料(下塗り塗料)です。
金属部に塗装する前に使うことで、サビの発生を防ぎ、上塗り塗料を長持ちさせる役割を果たします。
つまり、金属部塗装の「防錆下地」として非常に信頼性の高いプロ用塗料です。
1液ハイポンファインデクロ主な特徴

■一液型で扱いやすい 硬化剤を混ぜる必要がなく、そのまま使える(2液型より簡単)。 |
■高い防錆性能 鉄部のサビをしっかりガード。上塗り塗料の寿命を延ばす。 |
■速乾性 夏場で約30分~1時間、冬場でも2時間程度で上塗り可能。 |
■幅広い素材に対応 鉄部、トタン、鋼材、旧塗膜など多くの金属下地に使用可能。 |
■環境にやさしい設計 鉛・クロムフリー(有害物質を含まない)。安全性が高い。 |
「使いやすさ」と「防錆性能」のバランスが非常に優れている万能タイプ。
住宅の金属部塗装では、ほぼこの製品で間違いありません。
金属部塗装の品質と耐久性を左右する“要(かなめ)”の下塗り材。
- 一液で扱いやすく、ムラになりにくい
- 防錆性能が高く、サビの再発を防ぐ
- 上塗りとの相性も抜群(ファインシリーズとの組み合わせ最強)
プロの言葉で言えば「塗る前に“鉄を守る鎧”を着せる、それがハイポンデクロ。」
この下地処理をおろそかにすると、鉄部がさびやすくなるうえに、塗膜がはがれやすい仕上がりになってしまうので、とても大切な工程なんですね。
■生駒市での下地処理(ケレンと錆止め)の施工写真
以下、生駒市で下地処理(ケレンと錆止め)を行った施工写真になります。






